シコウノキロク

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【公害総論・水質概論・大気概論】公害防止管理者試験の対策を出題者側から考える

 基本的には公害防止管理者試験の出題者になりきった私の考察(妄想)です。試験対策を考える際に、出題者の意図がわかると勉強に取り組みやすいかと思います。

 
 前回、公害防止管理者水質1種の合格勉強法を書いたのですが、
 
 その中で私が最も書きたかった部分がカットしてあります。それは勉強とは直接的には関係なく、私の妄想が根底となる基礎がぐらぐらの理論だからです。しかし、公害防止管理者の試験が今のような体系になった理由をうまく説明できている点と、こういった出題者の立場にたって書かれた試験対策を見たことがない点から、記事を書きました。

 

 この記事で私が伝えたいのは、以前の勉強法を紹介した際に断定的に書いた以下の2つのことの裏付けとなります*1。

 

 ・問題を大別して、通常問題とスポット問題に分けたこと

 ・電話帳は必ず最新版を用いること
 
 話の流れは、一般社団法人産業環境管理協会について→試験制度について→試験問題について、となっています。
 
 *1あくまで私の妄想が根底としての基礎がぐらぐらの理論
 

 

一般社団法人産業環境管理協会(以下、協会)について

 本見出しで伝えたいのは、以下の2点です。
 
 ・公害防止管理者の資格を開催している協会は利益を追求する会社
 ・(1人から得られる利益) = 試験の( 単価 × 回数 × 種類) + 電話帳の( 単価 × 購入回数 )

 

 協会は一般社団法人で非営利団体であるため利益を求めません。このように考えていたのですが、違っていました(こんな思い違いをしているのは私だけかもしれませんが)。

 以下のサイトがわかりやすかったので、まとめの一部分を引用します。興味ある方は読んでみてください*2。
 
 ◇一般社団法人は非営利型だから利益追求はダメ?  /  協会のはじめて
 
一般社団法人は、配当を行えないということを除けば、概ね株式会社や合同会社と同じ扱いになります。大いに利益を追求した事業を行い、しっかり利益を出して結構です。それにより、理事や従業員の報酬を十分に頂いても構いません。
 
 自分の報酬が上がるなら収益を追求しますよね。私ならそうします。 
 
 次に、もし私が協会の従業員で収益を追求する立場にいるなら、ぱっと思いつくであろう式がセンテンスの冒頭にお示ししたものです*3。
 
 (受験者から利益) = 試験の( 単価 × 回数 × 種類) + 電話帳の( 単価 × 購入回数 )
 
 そして、試験制度・試験問題を少し工夫すれば、下線の部分を増加させることができます*1。
 
 それでは次のセクションからどのように工夫するのかを説明していきます*1。
 
 *1あくまで私の妄想が根底としての基礎がぐらぐらの理論
 *2元は社団法人しかなかった・公益社団法人との違い、辺りは感心しながら読むとともに、言葉を曖昧な意味でとらえず定義まで把握しすべきだと改めて思いました。
 *3ちなみに講座を受けることで試験に合格せずとも資格を得ることができますが、今回は考慮していません。水質1種の場合、37,500円也。
 

試験制度について

 試験の回数を増やすなら難易度を上げて合格率を落として何度も受験させるのが簡単です。しかし、合格率は公表しているため今までと同程度にしたい。トレードオフに思える願いも科目別合格ならかなえられます。
 仮条件の試験結果の表を作りました。科目がA~C・合格者率が10%の試験で、合格者率20%が目標です。
 

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 上記の表のような難易度の場合、単一の試験としては合格者率が10%になってしまっています。しかし、第1回目でA不合格B・C合格の人全員が、B・Cの免除制度を活用して第2回目のAを受験して合格すると、見かけの合格者率は20%になります(Aが易化・Aに専念するため、全員合格すると無理やり仮定しています)。
 かくして、試験難易度を上げて、合格率は今までと同程度になりました*4。
 ここで重要な試験難易度の調整ですが、知らないと手も足も出ないスポット問題を適宜織り交ぜれば容易です。
 
 試験の種類については科目別合格を導入することによる心理的な話です。
 大気の科目はAbcです。水質の試験でAに合格している方は免除なのでbcのみ受験すればOK!しかし、有効期限は3年です。
 このような制度だと、科目数が減少する3年以内に大気もとっておこうかな。そんな気になりませんか。少なくとも私はちょっとだけなりました。
 
 科目別合格を導入し特定科目の難易度を上げることで、試験の回数と試験の種類を増加させることができました*1。
 
 *1あくまで私の妄想が根底としての…
 *4(科目別の合格率を提示できればよかったのですが見つかりませんでした)
 

試験問題について

 電話帳の購入回数を増やすためには、内容を充実させる。単純ですね。
 参考書を決める要因って何でしょうか。私の場合は本屋で立読みして、わかりやすいもの、今の実力よりも少し背伸びしているもの、2点を意識して選んでいます。しかし、私が協会の人間で電話帳を買ってほしいならば、邪悪なことを考えます。試験と参考書出版を同じ会社がやっているからできる荒業です。それは、
 
 試験に出題される問題が、他社の参考書には載っていないが、自社の参考書(電話帳)には載っている状況を作り出す。
 
 汚水処理特論・水質有害物質特論は、技術的な理解が根底にある通常問題が多いため、他に情報源が多く鮮度・検索速度の点でgoogle先生にはかなわない。他方、公害総論・水質概論は知識を問うスポット問題が主であり、電話帳に載っていれば出題されるため、なんじゃぁこりゃ!!!という問題というのがひょっこり出たりします(平成27年度の公害総論問7等参照)。前回記事で電話帳で対策するのは公害総論・水質概論のみだとお伝えしたのはこういう理由です。
 また、試験問題には電話帳の最新年度の数値や文章を採用すれば、必ず最新年度版でしか対策できません。中古本や使いまわし対策までできます。
 
新・公害防止の技術と法規 水質編〈2017〉

新・公害防止の技術と法規 水質編〈2017〉

 

 

 試験に出題される問題が電話帳のみに載っているという状況を作りだすことで、電話帳の購入回数を増加させるができました*1。
 しかも、必ず最新年度版が必要なので電話帳の購入回数は、試験の回数と試験の種類増加に追従していく、相乗効果*1。すごい。

 *1あくまで私の妄想…

おわりに

 協会の立場から考えると、スポット問題は利益を増加させるための便利な道具です。そして、スポット問題の意図を考えると、電話帳は最新年度版を用いるべきです。
 私が以下のように断定した理由をわかってもらえましたでしょうか。

 ・問題を大別して、通常問題とスポット問題に分けたこと
 ・電話帳は必ず最新版を用いること

 

 さらに本記事のような協会の考え方を知っていると、今後の傾向が変わった時も裏側の意図から対策方法も取りやすくなるでしょう。 

 

 わかりにくい点が多々あるかと思います。その際はご指摘いただければ全力で改善いたします。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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