服についてる素材タグのパーセント表示の意味を調べてみた
服についてる素材タグ
綿100%とか、綿50%ポリエステル50%とか、色々表示がありますよね
肌着とか、なんとなーく後者の方が長持ちするような気がする
その程度の認識しかありませんでした
しかし、ある日突然、複合素材ってどの段階で混合しているのだろうとふと気になりました
生地を編む時なのか、糸を紡ぐ時なのか、それとも他にもあるのか
あとは、各生地の特徴や選び方も調べたのでメモとして記事にしていきます!
混紡
現在流通している複合素材は、ほとんどが糸を紡ぐ時に混合しているようです
このことを混紡と言います
この混紡、大きく二つの理由があるようです
ポジティブな理由だと、各素材のメリットデメリットを補い合って用途に合わせた素材を生み出す
他には、高級な素材の使用比率を下げるという効果を狙っている場合もあるようです
しかし、最近では前者の理由で採用されることが多いよう
前述の綿50%ポリエステル50%も良い特徴を生み出すことにフォーカスしたものになります
混合素材の特徴
基本的には各素材の特徴・メリットデメリットが半分程度になります
そのため、市場に出回っている複合素材は大体がメリットデメリットを補い合う素材を用いているのです
では、良くある素材の組み合わせと、それに使われている素材の特徴を列挙していきます
綿×ポリエステル
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
綿 | 強くて丈夫 熱に強い |
水洗いで縮む シワになりやすい |
ポリエステル | 強くて丈夫 シワになりにくい |
汚れやすい 静電気が起きる |
綿の方が素材として風合いや肌触りが良いですが、水洗いで縮んだりシワになりやすい
ポリエステルの比率が高くなるほどシワになりにくい
ウール×アクリル
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ウール | 保湿性がある シワになりにくい |
種類によっては重い 毛玉になりやすい |
アクリル | 保湿性がある 軽い |
汚れやすい 毛玉になりやすい |
どちらも保湿性が高く、毛玉になりやすいという特徴を持っています
しかし、ウールの方が保湿性が高く、毛玉になりにくいようです
アクリルの比率が高くなるほど軽くなるが汚れやすくなる
シルク×ウール
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
シルク | 光沢がある 保湿性がある |
摩擦に弱い 水でシミになりやすい |
ウール | 保湿性がある シワになりにくい |
種類によっては重い 毛玉になりやすい |
どちらも扱いが難しい素材ですが、両者の外観的特徴をうまく取り入れて華やかな印象の素材になります
シルクの割合が高くなる方が素材に光沢があり艶が出ます
綿×麻×レーヨン
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
綿 | 強くて丈夫 熱に強い |
シワになりやすい 水洗いで縮む |
麻 | 強くて丈夫 渇きやすい |
シワになりやすい 摩擦に弱い |
レーヨン | 吸水性がある ドレープ性が良い |
シワになりやすい 水に弱い |
麻やレーヨンは他の素材にない特徴的な外観が得られます
麻の割合が高くなると、麻特有の独特な風合いが増します
レーヨンの割合が高くなると、最近はやりのとろみが増します
おすすめ書籍
実は知らない繊維素材の成り立ち。 絵本なので1ページ辺りの情報量は少ないですが繊維素材の種類については主要なものから意外なものまで網羅されています。 今より素材タグに夢中になるかも。
おわりに
いかがだったでしょうか
普段気にすることなく選んでいる服の素材ですが、調べて見ると色々考えられていることがわかりました
今後はタグ表示をみて、どのような意図で混合されているかがある程度わかりますね
それに合わせて自分の目的とを擦り合わせてより満足度の高い買い物に繋げていけそうで
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんのお買い物の助けになれば幸いです
参考にしたサイト 混紡素材 静岡県繊維資材工業組合 完全保存版!洋服の素材が誰でも分かる!簡易辞典 - 洋服を売るなら!オークション代行・買取のアントロワ