水はヤバイ
私たちの身の回りに溢れている水。
皆さんはこの物質のヤバさを理解しているでしょうか。
最も身近にありふれている液体なので普段意識することがありませんが、化学の法則を無視した特異な性質を多数有しています。
沸点・融点が高すぎてヤバイ
ある物質の沸点・融点は、分子量(1分子の重さ)によって決まります。
分子量が大きい方が沸点・融点が高くなる。
比較として水と分子量が同程度の分子を比較してみます。
分子名 | 分子量 | 沸点[℃] | 融点[℃] |
---|---|---|---|
水 | 18 | 100.0 | 0.0 |
アンモニア | 17 | -33.3 | -77.7 |
メタン | 16 | -161.6 | -182.5 |
同程度の重さなのに圧倒的違い、ヤバイ。
他はマイナスなのに、水だけ常温で液体。
OHが理由なんです。
水素原子と別分子の原子が擬似的に結合する水素結合。となりの分子同士が協力に引き合う力。
最も強いのがOとHの水素結合なのです。
OHがヤバイ?ならOHを持つ分子はヤバイのか?
割とヤバイ。
分子名 | 分子量 | 沸点[℃] | 融点[℃] |
---|---|---|---|
水 | 18 | 100.0 | 0.0 |
メタノール | 32 | 64.7 | -97.6 |
エタノール | 46 | 78.4 | -114.1 |
1-プロパノール | 60 | 97.2 | -126.5 |
分子量が大きくなる方が、沸点・融点高くなると思うでしょ。
違います。
水が最も分子量が小さいのに沸点・融点が高い。すごい、ヤバイよ。水
この沸点・融点のおかげで地球に液体や固体の状態で存在できる。
まさに奇跡、生命の源。
物質の三態の振る舞いがヤバイ
通常は、気体→液体→固体と体積が小さくなっていきます。
しかし、水の場合は液体よりも個体の方が体積が大きい。
これは、冬場に水を溜めたバケツが壊れてたり、飲み物凍らせると膨張したりすることからわかる。ヤバイ
通常の物質は、固体状態の時に最も分子が集まりやすい。
水の場合は、液体状態の時に最も分子が集まりやすい。
体積が大きいということは密度が小さい。だから、氷は水に浮く。
おかげで北極が浮いてホッキョクグマやアザラシが歩けちゃう。
湖が凍っていても、下は水で魚が泳げたりする。
氷、ヤバい。つまり、水はヤバい。
何でも溶かしちゃうのがヤバイ
塩とか尋常じゃないくらい溶かす。
イオンになる物質は大体溶かす。すごい量溶かしちゃう。ヤバい。
極性がない油脂類以外はなんでも溶かしちゃう。
油脂類でも極性があると溶かしちゃう、すごい。
これほど多くの種類の物質を溶かす液体は他にない。ほんとヤバい。
水以外はイオンになる物質だけだったり、油脂類だけだったりする。
血液にも色々なものが溶けてる。これは全部水のおかげ。 ありがとう血液。ありがとう水。ヤバい。
さいごに
いかがだったでしょうか。
他の物質では考えられない様々な特徴を有しています。
今回挙げた性質は、生物にとって欠かすことができないものです。
そのため、水があるから生命は存在できると言えます。
水、大事にしていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。