私が献血できないのは輸血歴があるという理由でご遠慮いただかれるからだ
街で求められる献血。
血が多い顔しているんでしょうか、よく声を掛けられます。なんだその顔。
誘われるご縁が多いので、どんどん献血で協力したい。私は健康診断等で血を抜かれても割と大丈夫な体質なのでなおさらその気持ちが強い。
しかしいつも「すみません、急いでますので」って断ります。暇そうにしているのになんだよこいつって感じですよね、ごめんなさい。
献血をご遠慮いただく場合
輸血歴・臓器移植歴のある方
私は過去に輸血を受けたためご遠慮いただかれます。実際に言われたわけではないのですが、ご遠慮いただかれます。悲しい。
輸血(自己血輸血を除く)や臓器移植を受けたことのある方は、現在の検査法では検出できない未知のウイルス感染の可能性が考えられるので、献血をご遠慮いただいています。
ご遠慮いただかれる訳はこれです。C型肝炎が輸血により広まったことが関係していると考えています。
C型肝炎は輸血により感染者が増加してしまった過去があり、理由は血液中のC型肝炎ウイルスを高精度に検査する方法がなかったためです。
ウイルスの世界は現代の科学技術でもわからないことだらけで、血液に存在しているウイルスがまだ発見されていないという可能性が高いです。
そんな状況で輸血により感染する未知のウイルスが発見された時に、輸血の経験がある人が献血者になっていると感染経路がわからなくなりますよね。
輸血の経験がない人のみが献血者であれば、輸血以外のルートで感染したことが確定しますので、調査がやりやすくなります。
つまり、過去の経験を踏まえて輸血歴のある方はご遠慮いただいているのでしょう。納得。
偽って献血するのは辞めよう
と、いうことが言いたい。
何年経とうが過去の輸血による感染している可能性が存在するということは変わりないです。
献血してくれている方々に敬意の念をいだきながら、別の方法で社会貢献しましょう。
それでも献血で社会貢献したい方
人工の血液の研究者になるor出資する。
献血できないけども、輸血による人命救助がしたい!という熱意のある方は、未知のウイルスの可能性が常につきまとう人の血液の利用を考えるより、人工血液に携わる方が見込みがありそうですね。
例えば、イギリス・ブリストル大学で人工血液の研究が行われているようです。
同チームでは輸血全般にこの技術を用いることは当面考えておらず、まずは特に珍しい血液型を持つ人の血液不足を解消するために活用することを検討しています。これまでの研究結果を踏まえた安全な人工血液の生産は2017年後半にも開始されるとみられています。
当面は輸血に転用することは考えていないようなので、これからでも間に合いますよ!
さいごに
献血できないのは残念ですが、献血しないことが皆のためになるので我慢しましょう。
人工血液で輸血ができる日が来ると嬉しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。